演目紹介

三枚のお札

あらすじ

 昔々、ある山寺に、ちん念という小坊主さんがおりました。
いたずらばっかりしているちん念は、和尚さんに怒られてばかり。
そんなある日、ちん念は「山に栗拾いに行きたい!」と言い出します。
「山にはこわ~い山姥がいるんじゃぞ。」と
和尚さんがおどかしても、いちど言い出したらききません。
「行きたい行きたい!行かせて行かせて!」
 とうとうお手上げの和尚さん。しぶしぶ栗拾いを許しました。
籠を背負って大喜びで駆けだそうとするちん念に、和尚さんは大事なものを渡します。
三枚のお札です!
「これはお守りのお札じゃ。困ったことがあったら、一枚づつ使いなさい。」
ちん念は、お札を受け取ると、元気いっぱい山へ向かって行きました。

 さて、山は、栗、栗、栗でいっぱいです。
夢中になって栗拾いをしていると、いつの間にか夕暮れになっていました。
「暗くなってきた、そろそろ帰ろう。」
でも栗でいっぱいになった籠は、ちん念にはなかなか持ち上げられません。
その時、「小僧さん」と突然の声!
ちん念は飛び上がって驚きましたが、そこにいたのは、優しそうなお婆さんでした。
「栗が重たくて持てないなら、少し食べてお行きなさい。
私の家に来たら、栗、ゆでてあげるから、食べていってもいいよ。」
と、お婆さんは親切に重たい籠を持ってくれて、ちん念を案内しました。
ちん念は、安心してお婆さんの後をついていきます。
 そこが、山姥の家とも知らずに…

 さて、ちん念はどうなってしますのか!
無事にお寺に帰れるのか!?
乞うご期待‼

登場人物

【和尚さん、ちん念】

[和尚さん]ちん念のいたずらに、よく振り回されている。
だけど、もしもの時は、頼りになる和尚さん。
[ちん念]いたずら大好きな男の子。
村のみんなを困らせてばかり。

【村の人々】

いつもちん念のいたずらに困らされている。

【優しいおばあさん】

ちん念が山で出会ったおばあさん。
とっても親切にしてくれるのだが…

【山 姥】

その正体は、山姥!
ちん念をだまして食べようとしている

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